喫茶店

喫茶とインテリアⅡ NORTH

酒井康行【著・写真】
ISBN 978-4-908465-13-0
A5並製/176ページ/フルカラー
定価 1,900円+税
いい街の、いい喫茶店
喫茶店の魅力とは、なんだろうか。何十年ものあいだ働いてきた店主の思い出や、形にならないものを、どうしたらとどめていけるのだろうか。 北海道に住み、喫茶店を愛する著者が、函館・室蘭・登別・岩見沢・白老・岩内・小樽・滝川・旭川・砂川・士別・釧路・北見・帯広・札幌……15の街に根ざし、街の姿を見つめてきた喫茶店を訪れ、店主のことばとお店のインテリアを記録して紹介する。炭鉱・漁港・温泉・農業で成り立つさまざまな街の紹介を織り交ぜながら、店主の個人史をたどるうちに、観光では見られないふだん着の北海道が浮かび上がる。

もくじ
・はじめに
・マップ
・ダンスホールの帰りは喫茶店。
・室蘭点景
・ここは昔からみんなの居場所
・岩見沢点景
・手入れは楽な方がいいでしょ
・登別点景
・なにかの始まりの、夜明けのような時代だったね
・函館点景
・木はいいよぉ、艶が出てくるんだから
・白老点景
・これ、モデルは私
・岩内点景
・その時決めたの。もう絶対、何ひとつ手放さない
・きっと、私たちも少しは誰かのお役に立ってんだね
・札幌点景
・うちは2時間いようと5時間いようと、いっこうにかまわないよ
・小樽点景
・41年経ってもわからないですよ、コーヒーは
・滝川点景
・骨董品だらけ かといって、金目のものは何もありませんが
・砂川点景
・お客さんが風で、私がかざぐるま
・旭川点景
・テントが骨組みだけになったってお店は続けられる
・士別点景
・休まないってことは他のことを知らないんです
・釧路点景
・友人の誘いに、ひとくちのってやったって感じですよ
・北見点景
・のらくろ喫茶店っていう本があるでしょ その作品が発表される前に店を始めたんです
・帯広点景
・鬼のようなことを言うかもしれないけど この人から仕事を取ったらダメになると思ったの
・おわりに
【コラム】
・雪の日の喫茶店
・喫茶店の装飾テント
・閉店の日の思い出
・今はない喫茶店
・看板で北海道喫茶店めぐり